紫陽花の挿し木の方法について!失敗しない方法と時期について

梅雨の時期に際立って存在を見せる紫陽花。

一株でも存在感はありますが群植の紫陽花がいっぱいに咲いているのは、家の軒先を鮮やかに彩り、とても見心地の良いものです。

もし自身で育てているなら、いっぱいに咲かせてみたいものではないでしょうか。

この紫陽花を増やすための方法には、挿し木という方法を使うことが一般的であるとされています。

では、この挿し木のやり方はどのようにするのが良いのでしょうか。

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紫陽花の挿し木の失敗する原因とは?正しいやり方は?

紫陽花はとても生命力の強い花です。

しかし、失敗してしまうと枯れてしまいます。

この失敗の原因とはどんなことなのでしょうか。

挿し木失敗の原因

挿し木をした際には十分水を与えるのですが、このときに与えすぎてしまったり、発根を促すために活力剤を大量に使用してしまったりすると根腐れを起こしてしまいます。

また発根したかどうか気になってしまい、抜き差しをしてしまうのも折角出てきた根を痛めてしまうのでやってはいけません。

挿し木のやり方

準備するもの

鉢(挿し床)

通気性と排水性を確保できる駄温鉢が良いです。

あまり深すぎると排水と吸水のバランスが崩れ駄目になってしまうことがあるので、浅めのものを準備してください。

用土

排水性と通気性を重視します。

鹿沼土・パーライト・バーミキュライト・ピートモスなどを使用するのがおすすめです。

手順

①この年に伸びた枝かつ花芽のついていないものを15~20㎝程度に切ります(挿し穂)。

このとき斜めにカットをすると吸水が良くなり、発根しやすくなります。

②切ったものの2節目の葉を取り、1節目の葉を半分くらいにカットします。

葉から余分な水分が出てしまうのを防ぐためです。

③挿し穂を水に差し1時間ほど水上げをします。

④水上げが済んだら用意した用土に挿し根元をしっかり押さえてください。

この時、挿し穂の口に異物が入らない様注意してください。

⑤最後にたっぷり水をやれば終了です。

管理の仕方

挿し木をしたら、しっかり管理が必要です。

挿し木をした鉢は明るい日陰(カーテン越しの明るさ程度)に置き、朝晩の1日2回しっかりと水を与えてください。

スプレーなどで水分を葉に与える葉水も効果的ですよ。

水やりの際、給水しすぎて過湿になってしまうのは良くないので注意が必要です。

また、鉢内の水分を新鮮なものに保つために受け皿は使わないようにしてください。

そうしていると大体2~4週間で発根してきますよ。

しっかりと発根したら、最初の鉢より少し大きめの鉢へ鉢上げをしてください。

鉢上げ後は、徐々に日当りの良い場所へと移動をしていきます。

紫陽花の挿し木の時期とは?挿し木の正しい時期について

間違った時期に行ってしまうのは、発根しない原因にもなりえるので注意が必要です。

挿木の時期

紫陽花の品種や住んでいる地域などの寒暖差などの環境により時期は少し左右されますが、本州では基本的に6~7月に挿木を行うのが一般的です。

この時期に行う理由は、紫陽花はある程度の湿気を好むため、梅雨時期の降雨により一定湿度を確保することができるためです。

また紫陽花には耐寒性があり冬季は落葉して休眠期という時期に入るため、寒さの厳しい北海道でも栽培することができます。

しかし、本州より1~2ヶ月ほど開花時期がおく遅れるため北海道では夏の花として親しまれています。

それとは逆に、年間を通して暖かい沖縄では紫陽花は5月頃に開花します。

そのため、この2つの地域では挿木の時期もズレてくるので気を付けてください。

北海道のような寒い地域では8月頃、沖縄のように暖かい地域では7月頃にするのが良いでしょう。

他にも挿し木の時期にはもう一つ、良いと言われている時期があるのをご存じでしょうか。

それは花の咲き終わった8月の上旬です。

暑い時期の方が挿し木をした期からの発根が成功しやすいと言われています。

紫陽花の数や、挿し木への余裕があるならば一般的である6~7月の挿し木と、8月の挿し木とで成長の違いを見てみるのもいいかもしれませんね。

まとめ

いかがだったでしょうか。

紫陽花の挿し木、やり方さえわかってしまえばそこまで難しくはないと思います。

挿し木の時期や、挿し木の行い方、水やりの仕方などのいくつかあるポイントをしっかりと押さえて行うことが大切になります。

きちんとすべきことを、しっかりと行えば失敗をしてしまうことはないと思います。

大事に育てている紫陽花の挿し木、成功して次の年にはたくさんの綺麗な紫陽花を咲かせられるといいですね。

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