幼児の左利きの矯正は必要か?

自分の子供が左利きだと、矯正したほうが良いのか、それとも矯正しないほうがいいのか、迷ってしまいますよね。

実は、世界の人口のうち、9割が右利き、1割が左利きだと言われているんです。

つまり、世界には右利きの人が使いやすいものが多くあるということです。

そのため、左利きだと少し不便に感じることが何度もあると思います。

もし自分の子供が左利きだったら、どうするべきなのでしょうか。

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左利きだとどうなるの?

世界的に色々なものが右利きの人向けに作られているます。

右利きの人が何の違和感もなく使えているものが、左利きの人にとってはすごく不便に感じるということは少なくありません。

まずは、左利きの人の生活が右利きの人とどんな違いがあるのか見ていきましょう。

ハサミ・包丁・カッターなどが使いにくい

右利きの人は普段意識せずに使っているものですが、これらの物は左利きの人には使いづらいものなんです。

左利き用のものと比べると分かりますが、右利き用とは刃が逆についています。

下手をすれば大けがをする可能性があるので、左利き用の物を使ったほうがいいですね。

文字が書きづらい

例えば、漢字の「一」を書くとき、左から右に一本の線を引くように書きますよね。

その他の文字も同じように、横線というのはだいたい左から右に書くようにできています。

これは右利きの人も、右から左へ線を書いてみれば分かると思いますが、紙とペンが引っかかるような感じがしてとても書きづらいんです。

左利きの人はいつもこれを感じているということですね。

ボールペンだとインクが出にくい感じがして、特に書きづらいです。

さらに横書きの場合、左から右へ書いていくため、左手が汚れたり、それによって紙が汚れたりしてしまいます。

これも不便ですよね。

駅の改札や自販機などが使いづらい

駅の改札は切符を入れる部分が右側にあります。

自販機もお金を入れる場所が右側にあります。

右利きの人はまっすぐ手を出せばいいのですが、左利きの人は左手を自分の身体の前にクロスするような感じで出さないといけません。

これも特に改札だと、前に進みづらいですよね。

スポーツで有利

これは左利きが少ないからこそ、左利きを相手に練習することが少ないことが理由となります。

たとえば野球だと、左投手のボールは打ちにくいと言います。

これも練習できないからです。

バッターの場合は、理由は違うのですが、打った後、体が一塁側に向いていて、そのまま走っていけるからです。

卓球やテニスなら、スパイクが逆方向で、相手の返しにくいところに打てます。

他にボクシングも左が有利といわれています。

このように、対人のスポーツになると左利きが有利なことが多いです。

縦書きで手が汚れない

横書きの場合は、左利きの人の手が汚れてしまいますが、縦書きの場合は右から左に書いていくので、手が汚れません。

もしかしたら縦書きの文章を書く機会は少ないかもしれませんが、これは左利きのメリットの一つですね。

左利きの矯正はいつから始めるべきなのか?

そもそも利き手というものがいつ頃決まるか知っていますか?

子どもが遊んでいるとき、左手でおもちゃを使っていたら左利きなのかな?と気になりますよね。

そう思うと次は右手でおもちゃを持っている、なんてこともあります。

実は1歳くらいまでの赤ちゃんは、利き手がまだ決まっておらず、両手を使います。

なので、このときにどちらの手を多く使っているかはあまり関係ありません。

右手がおもちゃに近ければ右手を使い、左手が近ければ左手を使うという感じです。

成長していくと、スプーンなどを使ってごはんを食べるようになりますよね。

利き手の判断の仕方として、スプーンやフォークなど、集中しなければ使えないものを使っている手が利き手だという意見もあります。

どうしても矯正をしたければ、2~3歳ごろの、利き手が完全に決まる前がいいでしょう。

4歳ごろになると、利き手が完全に決まります。

その前に左手を使っている機会のほうが多く、気になるようであれば矯正も考えてみて良いかもしれませんね。

左利きの矯正は大人になってからもできる?

成長してから左利きが不便だと感じた場合、矯正することは可能なのでしょうか?

答えは可能です。

時間はかかりますが、練習すれば使えるようになります。

スポーツでは、あえて左に変更する選手もいます。

そのために猛練習します。

左右で得意不得意はできてしまうかもしれませんが、自分の意志で矯正する場合は両手を使うことも可能になるのではないでしょうか。

まとめ

左利きの矯正については時代によって意見が違います。

最近は矯正しなくていいという意見の方が多いように感じます。

矯正はどうしてもストレスがかかってしまいます。

子供の頃に無理やり矯正することによって、自分の存在を否定されたような気持ちになってしまう人も少なくありません。

これは私個人の意見ですが、左利きの矯正は本人が不便だと感じたときに、本人の意志で行えばいいのではないでしょうか。

左利き用の道具も増えていますし、本人の意志を尊重することが大切だと思います。

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