今日は柔道で使用されている「畳」について、お話ししたいと思います。
この記事にたどり着いた方というのは、「どんな種類の畳が使われているのだろう?」「規格はあるのかな?」など気になっている方だと思います。
私も正直、家にある畳とは違うようだけど、サイズや材質に決まりはあるのかな?と疑問に思っていました。
畳と言えばいぐさ。
でも競技で使用しているものは、いぐさより硬そうでツルツルした感じに見えますよね?
そこで今回は、畳の材質や重さをお話ししたいと思います。
柔道に使用される畳の材質
畳と聞いてどんな素材を思い浮かべますか?
いぐさを思い浮かべるでしょうか?
一般的な畳には表があり、それぞれ特徴を持っています。
例えば、広島県産の畳だと、青みのある銀白色で、変色しにくく、耐久性に優れています。
一方で大分産は琉球表と呼ばれ、いぐさの皮を利用し、目の粗い畳です。
しかし柔道では、投げ技、足技など畳の耐久性が問われますよね?
そこで、柔道用ではいぐさの畳を使わず、化学素材が原料の畳を使っています。
これは、いぐさの畳より軟らかく、衝撃を吸収するように出来ているんです!
そして、畳表は、抗菌仕様、間にクッションとなるフォームがあり、一番下に畳裏となります。
裸足でする競技ですから、抗菌仕様なのも納得ですよね?
また、畳表が化学素材の塩化ビニールにすることで、経年劣化をふせぎ、でこぼこしにくくなっているんです。
柔道では足を使った技や背中を打つ衝撃もありますので、平らな畳であることが怪我をしないためにも重要ですよね。
柔道の畳の重さ
一般的な畳一畳の重さは、藁の畳床ですと30kg以上にもなります!
畳の張り替えがあると大変ですね。
現代の建材畳床だと、10kgから20kgです。
それでも十分重いですね。
では、柔道で使用する畳はどうでしょうか?
どのくらいの重さだと思いますか?
だいたい10kg~20kgです!
一般の住宅用とあまり変わらないですね。
違いはやはり間にクッション材が入っていることと、強い衝撃を緩和し、コンクリート床にも対応できるよう発砲ポリエチレンなどが使われていることです。
まとめ
柔道で使用される畳には工夫が凝らされており、いぐさで作られるのではなく、畳表は科学素材の塩化ビニールシートなどが使われています。
足運びの妨げにならないように間にフェルトや、クッション材、発砲ポリエチレンなどで適度な硬さを保ち、かつ受け身時の衝撃をやわらげるようにできているんですね。
そして表面が抗菌加工になっているのは、素足で競技する上で安心感があります。
また現在重さは一般家庭のものと変わらないものもありますが、材質が異なるため、ますます軽量化された柔道畳がこれから普及していくのではないでしょうか。