梅雨時期になり目を引き始めるのが紫陽花の花。
色とりどりで咲いているとつい見てしまう人も多いのではないでしょうか。
また、自宅で紫陽花の花を育てている人もいるかと思います。
その場合にやらなきゃいけないのが剪定です。
タイミングや剪定の仕方、なかなか難しいですよね。
ではどのようにやるのがいいのでしょうか。
紫陽花の剪定の時期とは?来年も花を咲かせるために
紫陽花は剪定をしなくても花を咲かせる植物です。
しかし紫陽花は生命力が強くどんどん成長をするため、剪定をしないことにより、大きさが広がり高さが出来てしまうため上の方にだけ花が咲くようになってしまいます。
そのため、観賞用として丁度いい高さを保つための剪定が必要となってくるのです。
では、紫陽花の剪定はいつ行うのが一番いいのでしょうか。
紫陽花の剪定は大きく分けて3回
剪定の時期には決まりがあります。
この時期を外して剪定をしてしまうことはあまりよくはありません。
出来るだけ正しい時期に沿い、目的にあった剪定を行うことが大切になります。
・咲き終わり後の剪定
7月~9月初旬までに行います。
次の年も花を綺麗に咲かせるための剪定です。
枯れた花や枝を切ることで次年以降の成長を促し、より綺麗な花を咲かせます。
花数や枝葉を少し減らしたいと言った場合にもこの剪定を行います。
額咲と手まり咲タイプでは先終わりの様相が違ってくるため、注意して見ることが必要になります。
・休眠期の剪定
育てているスペースを超えて大きくなってしまい、少しボリュームを減らしたいときにも行うことが出来ます。
11月~翌年3月頃にかけての時期に行います。
必須ではないものの、枯れてしまった枝や成長し込み合ってしまった枝を剪定して整理します。
それにより葉が展開し始めたとき全体に日があたるようになり、葉や枝が群れてしまうことを防ぎます。
・強剪定
大きく育ちすぎてしまった紫陽花や、基本剪定(花後・休眠期)では形を整えることが難しい時に行います。
咲き終わったらなるべくすぐにすることが好ましく、毎年ではなく数年に一度のペースで行います。
大きくなりすぎてしまった紫陽花を小さくしたいときに行うもので、すべての枝を株元近くから切ってしまいます。
それにより次年には脇芽が展開され枝が伸び、さらに次の年には花が咲きます。
一年花咲を待つことになりますが、紫陽花の株を整えて咲かせることが出来ます。
紫陽花の花が咲かない!?正しい剪定の方法について
剪定はしたものの、花が咲かなかったなんてことにはしたくありませんよね。
せっかくなら綺麗に咲かせたいものです。
では、正しい剪定の仕方とはどのように行うものなのでしょうか。
剪定するときの枝の選び方
先に提示した剪定の時期により、剪定をするべき枝は変わってきます。
その時期にあった枝を選び、剪定をすることが必要となります。
・花後の剪定
この時期の剪定は、花が咲いた枝のみになります。
花が咲かなかった枝は、翌年に咲かせるのでそのままにしておきましょう。
・休眠期の剪定
基本的に色が白っぽくなってしまい乾燥した枯れ枝の剪定をします。
手で曲げた際に簡単に折れてしまうものは完全に枯れてしまっていますが、ぐにゃっと曲がり折れない枝はまだ枯れてはいない可能性があるので残しておいてください。
このとき気を付けなければいけないのは、
次年の芽も一緒に切ってしまわないようにしなければいけません。
・強剪定
この強剪定の時は、枝は選びません。
すべての枝を、枝元近くから切ってしまいます。
次年も花を見たいと言って残してしまうと、株がアンバランスになってしまい他の枝が枯れてしまうこともあるので残さずに切ってください。
剪定のコツ
紫陽花の剪定の時期や枝の選び方はわかりました。
では、剪定にコツはあるのでしょうか。
これはなんといっても剪定の時期は逃さないようにすることです。
時期を逃してしまうことにより、株がダメになってしまうなんてこともあり得ます。
育てるスペースをしっかり把握して次年に育つであろう大きさを想定しながら行うのも大切なことです。
また、もう一つ気を付けなければならないのが剪定の仕方。
こちらは強剪定、こちらは枯れたものだけといった風にばらばらに剪定をすることはしないようにしてください。
育った時の形がいびつになって、それにより日が当たらなくなり蒸れてダメになってしまうことがあります。
まとめ
いかがでしょうか。
難しいように見える紫陽花の剪定ですが、きちんとすべきことやポンとを押さえておけば難しいことはありません。
枝をきちんと見て、芽をしっかり確認して行ってみてください。
また、同じ紫陽花でもアナベルという品種のように剪定の適期が違って来るものも存在します。
まずは自分が育てている紫陽花はどの品種なのか、きちんと確認をしてから行うことも忘れないようにしてくださいね。