鍛え抜かれた体を持つ選手たちが観客の前で闘いを繰り広げる競技、プロレス。
日本では現在、大小合わせて100以上の団体が存在すると言われています。
プロレスの正式名称はプロレスリングと言いますが、レスリングとの違いは何でしょう?
それは、プロレスの方が、ショー的要素が強いことともう一つ。
リングの上で行われることということです。
ここでは、そのリングの大きさや組み立てについて紹介していきたいと思います。
プロレスのリングの大きさの主流は6メートル四方!
日本でのプロレスのリングの大きさ
リングの形状や大きは、その団体によって少し異なります。
日本では、一辺が6メートルから6.5メートル四方の正方形が主流。
高さもだいたい1メートル前後のものが多いようです。
有名な新日本プロレスでは、6.5メートル四方のメジャーサイズと言われるリングを使用しています。
全日本プロレスでは、6.1メートル四方のリングが使われています。
中には、DDTプロレスリングのように、街角や野外でリングやマットすら使わないでプロレスをする団体もあります。
でも、これはまだ少数派でしょう。
その他にも、プロレスが開催される会場の規模や、試合の形式によってリングの大きさや形状は変わってくるようです。
海外でのプロレスのリングの大きさ
海外に目を向けると、世界的な知名度を誇るアメリカのWWEでは、20フィート(約6メートル)四方のリングが使われています。
日本とだいたい一緒ですね。
しかし、メキシコのルチャ・リブレAAAでは六角形のリングが使用されたこともあります。
こちらも試合の形式や会場の規模で大きさや形状も違ってくるということです。
プロレスのリングの構造はどうなってるの?組み立ては誰が行うの?
日本には、通称「リング屋」と呼ばれるリングの搬入・組立・撤収を専門とする業者があります。
しかし、よほど大きく名の知れた団体でもない限り、選手やフロントスタッフ自らがそれら全てを行うというところが大多数。
次に、リングの構造を簡単に説明しましょう。
まず、あの激しい格闘を支えるリングの土台は鉄製です。
中央部や四隅のコーナー部分の鉄柱は重いものでは50kgを超えるものもあります。
それらを担いで搬入し、鉄骨と組み合わせて土台を作り、ワイヤーで固定。
それからその土台の上に底板を敷き詰めます。
更にその上にゴムやウレタン製のシートを敷き、キャンバス生地のシートで覆います。
各コーナーに渡るように3本のロープを鉄柱に固定します。
このロープですが、鋼線でできたワイヤーロープで、その表面をゴムで覆っただけのものなので、体にあたるととても痛いそうです。
まとめ
今回は、プロレスを文字通り下から支えるリングについてご紹介しました。
これからプロレスの試合を観る機会があった際には、リング自体に注目して観戦してみるのも面白いかもしれませんね。