『自由な賃貸』というフレーズのCMをよく聞きます。
本屋に行くと簡単にできるセルフリノベーションの本がたくさんあります。
テレビでも古い物件を住みよくするためのリノベーションを取り上げた番組があったり、今は新しい物だけでなく古いものをより住みやすく自分らしいカラーにしようという考えも多くなっています。
自分でリノベーション、DIYをすることのメリットは
・自分のカラーの部屋を作ることができる
・秘密基地を作れる
・自分のオリジナルの部屋になる
ということです。
今や住まいにも個性を求める時代。
実は、賃貸物件を自分でリノベーションするというのは海外では当たり前の考えなのです。
また、既にリノベーション済みの物件だと意外と家賃が高くて・・・ということもあります。
ですが、安い物件を自分で手入れすればこんな良いことはありません。
リノベーションが自由な物件がある！契約条件と注意点！
賃貸物件をリノベーションするという考えはドキドキわくわくするものですぐに取り掛かりたいかもしれませんが、その前に確認することがあります。
それは原状回復。
原状回復とは
原状回復とは賃貸物件を退去するときに住み始める前の状態に戻す借主の義務のことです。
通常使用していると生じてしまう床の細かな傷とか経年劣化の壁紙の色あせ、画鋲の痕などは原状回復義務からは外されますが、それ以外の回復の義務には従わないといけません。
なので、通常は壁紙の張替えや壁とか柱にねじ止めで棚をつけたりはしてはいけないのです。
でも人口減少が止まらない日本国内には空き部屋がたくさん出て困っている貸主さんがたくさんいるという現代ならではの問題もあります。
そこで、2014年3月に国土交通省が提案したのが、「借主負担DIY型」契約形態です。
借主負担DIY型契約とは
借主負担DIY型契約とは、入居中は借主が費用を負担して自由にリフォームやリノベーションができるというもので、原状回復の義務もありません。
通常は入居前に貸主は部屋をクリーニングして引き渡す義務があるのですが、借主負担DIY型契約ではこのハウスクリーニングを貸主が負担する必要がなく、貸主にとっては負担軽減にもなります。
ただし、この契約の物件だからと勝手に工事を始めてはいけません。
どのようなリノベーションをしたいのかを事前に書面で貸主に伝え、了承を得ることが必要です。
中にはリフォームの内容に範囲を定めた物件もあります。
借りる時にそのあたりをしっかりチェックする必要があります。
また、電気コンセントを増設したり電気配線を分岐させるといった工事は漏電事故を防ぐためにも電気工事士の有資格者が行わなければならないという法律があります。
知識はあっても勝手に電気工事をするという危険な行為はやめましょう。
ちなみに照明器具を交換する程度は無資格者でも問題ありません。
わからないところは仲介不動産業者や家主さんに相談しましょう。
工事中には大きな音がつきものです。深夜早朝の作業は騒音で近所迷惑となります。
常識の範囲で工事をしましょう。
できれば事前に近隣の方に「工事します」、「騒音などでご迷惑おかけします」、と一言伝えておけば後々トラブルにならずにすみます。
広い空間を確保するためにと勝手に壁や柱を撤去すると建物の強度に支障が出るかもしれません。
壁や柱を撤去するなど大規模になる時は素人判断せず、事前に専門家に相談しましょう。
和風のリノベーションは人気！賃貸が新築よりおしゃれな部屋になる！
リノベーションでコンクリート打ちっぱなしという斬新なデザインも良いのですが、和風のデザインも今は人気です。
和風と一口に言っても現代和風、和風モダン、伝統和風などお好みのコンセプトから選ぶことができます。
和風のリノベーションにしたいならば、素材も天然ものにこだわると温もりのある部屋が出来上がります。
また水回りを陶器製にしたり、リビングや玄関に木を使ったりといったことでも和風テイストが付け加えられます。
和風ならば外せないのは畳です。
マンションでもアパートでも小上がりにしたら畳の空間ができます。
畳の素材も琉球畳や昔ながらの畳、ペットがいてひっかきや汚れが心配ならば汚れにくい素材の物も色々あります。
引き戸にするとバリアフリー空間にも最適。和風には永く暮らせるヒントがたくさんです。
家具を木製にしてみたり、モノトーンの空間には安心感もあります。
また、今ちょっと人気が土間。
マンションでも作れます。
土間があればペットがいても、またホームパーティーにも使いやすいですね。
ついでにエアコンの室外機にも木製のカバーをかけてみるのも良いです。
まとめ
自分で賃貸をリノベできるってなんだかワクワクします。
色々やりたいことが沸いてくるものです。
どうせならば自分が一番落ち着く空間を作るというのも素敵な考えですよ。
