公務員は、福利厚生や有休などがしっかりしており、一定基準以上の所得が保証されています。
社会的信頼があるためローンも組みやすく、安定した職業です。
中でも地方公務員は全国規模での転勤がなく、将来的に家庭のことを考える人に向いた職業です。
地方公務員の中でも市役所についてご説明します。
市役所にはいくつもの職務があり、その大半は事務職(行政職)と技術職で分けられており、その他職としては資格免許職・技能員・消防職などがあります。
どの職務も「住民の生活をサポートすること」が仕事の内容となります。
地域住民からのありがとう、という声が何よりのやりがいといえるのではないでしょうか?
市役所勤務で、「初級」は高卒程度の難易度、「中級」は短大卒程度の難易度、「上級」は大卒程度の難易度となっており、上級は国家公務員と同じレベルであるといわれています。
若いうちは初級・中級と同じ仕事を行いますが、40代後半からの給与や役職に大きな差が出てきます。
市役所の給与は平均が40過ぎで40万円前後、ボーナスが150万円前後、年収では600万~650万円程度となっています。(口コミ・地方公務員給与実態調査などより)
ただし、自治体により大きく違いがあり、多いところと少ないところとでは200万円以上の差があります。
市役所上級の事務職の仕事とは?年齢別に気になる年収をご紹介!
市役所には市民課や税務課・福祉課など色々な課がありますが、大半が事務職となります。
予算や庶務など内部的なものから、保険料などの税金の徴収や用地の取得交渉といった対外的な仕事があります。
業務内容は多様ですが、デスクワークというよりは人を相手とした地域に密着した仕事で、人に関わることが多くなります。
全ての地域住民に対して公平性を求められるところが大変な部分といえるでしょう。
市役所一般行政職(事務職)の年齢別の年収ですが、
20代では400万前後
30代では500万前後
40代では650万前後
50代では750万前後となります。
市役所上級の技術職の役割とは?専門知識を持つ職種の年収をご紹介!
技術職は土木・建築・化学・情報などの専門的な知識や技術を活用して、市の施設や設備の設計や工事監督を行ったりするいわゆる理系公務員です。
安定して採用が多いのは電気・建築・土木・機械の区分となります。
市役所での技術職としては、土木課・設備課・環境課・農業振興課などがあります。
・土木課
建築物などの維持管理や修繕計画、調査や点検など
・設備課
市営施設の機械設備の計画や設計、見積、施工など
・環境課
自治体の大気や水質検査や水道事業など
・農業振興課
地元の農産物のPRや農業試験場で研究・開発など
気になる技術職の年収ですが、実は事務職とあまり変わりません。
市役所職員は同じ給料表に基づいて給与が算出されているので、特別高いとか低いといったことはありません。
ただし、技術職の場合は業務の内容などにより残業代などが多く発生するところもあるので、その部分で年収に差が出ることはあります。
まとめ
市役所上級の事務職・技術職についてご説明しました。
各自治体で給与に大きく差があるため、何の仕事をするかより、どこで仕事をするかで年収が大きく変わります。
給料ベースで仕事を考えるのであれば、どこで就職するのかを考えてみるのも良いかもしれませんね。