退職してホッとしていたのもつかの間、保険証の返却を忘れていたあなた。
とりあえずは、思いだせて幸いでした。
しかし、このまま放っておくと損をしてしまう可能性も出てきます。
今回は、退職後の保険証のことについて書いていこうと思います。
退職して保険証をずっと返却しないとどうなるの?
結論を言いますと、国民健康保険に加入することができません。
会社は、返却された保険証と共に、“被保険者資格喪失届”を添付し年金事務所に送ります。
その提出が完了しないことには、“国民健康保険”や厚生年金保険”の変更手続きができません。
ということは、このまま放置すると、退職した際に行うべき手続きができないということになります。
まだ、返却していない人はすぐに返却して、手続きを行ってください。
退職して保険証がない!病院にかかるにはどうすればいい
持病を持っている人や急病になった時に心配になりますね。
たとえ保険証がない状態でも、受診することはできます。
ただし、受診費用が全額負担になってしまうので注意が必要です。
“全額負担”と聞いてびっくりした人もいると思いますが、後から手続きをすれば7割が返ってきます。
受診した月なら、病院で返金をしてもらえます。
月をまたぐ場合は、保険事務所に還付手続きをすると返ってくるので安心してください。
手続きには、領収書が必要です。
なくさないように保管しましょう。
また、就職をして間もない時も、新しい保険証が届くまでに時間がかかります。
その時は、手続き中であることを証明する“健康保険被保険者証明書”を用意しましょう。
勤務先の担当者に依頼すると、保険事務所から発行してくれます。
その証明書があれば3割負担で受診することができます。
ここで注意すべきは、前職での保険証は、退職日の翌日から使えなくなることです。
万が一使用してしまった場合は、不正使用になるので全額実費での負担となります。
就職先にも再手続などで迷惑をかけることになります。
あまり良い印象をもたれません。
社会人としての信用問題になるので、使用しないように気を付けましょう。
まとめ
ここまで、保険証の返却を忘れるとどんな弊害があるのか書いてきました。
保険証がなくても医療機関に受診できることがわかりました。
とはいえ、保険証がない、または返却していない状態が続くことは良いことではありませんね。
気が付いたらすぐに返却し、国民健康保険の手続きを開始しましょう。