情報網が発達し、メディアで大きく取り上げられるようになった自然災害。
毎回テレビでは、避難所で不便な生活を強いられる人々の姿がクローズアップされ、その都度防災グッズの備えが叫ばれます。
けれど防災グッズは実際何が必要か考えてみると結構な量が要る気がする。
家のどこにそれをストックしておくのか?主婦としては悩ましい限りです。
今回は、防災グッズを床下収納に入れることができるのかと、防災グッズの優先順位とその点検について考えてみましょう。
床下収納も大いに活用!防災グッズは優先順位を決めて準備しよう!
まず、防災グッズとして何を揃えるべきか。
実は意外かと思いますが、水と食料品は急がなくても良いのです。
なぜかというと、近年は災害発生から2日後には救援物資が全国から寄せられており、偏りはあるものの水と食料はキープできるからです。
では何を優先すべきか。
1.生命の危機となるリスクを減らすもの
2.避難の助けとなるもの
3.避難生活が長引いても健康状態を維持できるもの
4.長引く避難生活をできるだけ快適に過ごせるもの
この視点からさらに、防災グッズは3つのカテゴリーに分けることができます。
0次<学校や勤務、外出先での助けとなる備え:携帯のバッテリー、チョコや飴(低血糖を防ぐ)など日常生活でも使うことができるもの
1次<避難の際に持ち出すもの:水(持ち出せる量だけ)、非常食(糖類の補給)、医薬品(常備薬、消毒薬、絆創膏、解熱剤、サージカルテープ)、簡易食器、衣類(防寒)、懐中電灯、携帯ラジオ、電池、現金(小銭も)、貴重品、ローソク、マッチ、ライター、ロープ、ビニールシート、軍手(かなり重要!)、雨具、ナイフ、ハサミ、タオル、洗面道具、ウェットティッシュ、ビニール袋、バッテリー、筆記具
2次<ストックしておくもの:ソーイングセット、水、食料、衣類、寝袋、キャンプグッズ、サバイバルシート、カイロ、荷物をたくさん運べる車輪付きの旅行バッグや台車、荷台付きの自転車や小型バイク、できれば非常用の浄水器
これらのものは確かに量が多いので収納場所には困りますが、0次と1次のグッズはすぐに持ち出せるようにすべきです。
2次のうち、床下に収納できるものは床下でも大丈夫です。
ただし床下収納で注意すべき点がいくつかあります。
水に大変弱いので浸水対策をしておく、高温多湿になりやすいので食品は入れない、地震などで蓋がゆがんで開くことができない時のために工具をそばに置いておく、です。
床下収納の防災グッズも定期的にチェック!いらないものは処分して!
床下収納のものだけでなく、防災グッズは定期点検が必須です。
特に水と食料品は消費期限が切れていたら使い物になりません。
また、電池や医薬品も古いと使えないので、毎年防災の日というのを家族で決めて家族みんなで点検しましょう。
いつだれが持ち出すことになるか分からないものですから、家族全員の認識が必要です。
学校や施設などでは近年、消費期限が近付いた保存食を給食として提供するなどの定期点検を行っているところもあります。
無駄にせず、いざというときに使える防災グッズを備えましょう。
まとめ
緊急事態の時は、家族みんなが動くことができるように備えについて知っておくことは大変重要です。
災害は他人ごとではありません。
是非、一度家の中を見渡して防災に必要なものはなんなのか、家族みんなで話し合ってみましょう。