太陽に向かい大輪の花を咲かせるひまわりは太陽の花とも呼ばれています。
そのひまわりの中心部の大量の種を見て、気持ち悪いと感じる方も多いかと思います。
なぜ、気持ち悪く感じるのか。
自分の感覚を自分で理解できないと、さらに不安になってしまいますよね。
ひまわりの種の並び方に注目!密集を恐れる集合体恐怖症とは?
ひまわりの種はひまわりの大きさに関係なく
・左回り21列 右回り34列
・左回り34列 右回り55列
・左回り55列 右回り89列
のいずれかで並んでいます。
これはフィボナビッチ数列といわれ、前の2つの数を加えると次の数になる法則で、この並び方は一番多く種を敷き詰めることができます。
このようなひまわりの種や蓮の実など、小さな穴や物が敷き詰まっているものに対して嫌悪感や極度の恐れを抱く心理状態のことを集合体恐怖症(Trypophobia)または斑点恐怖症といいます。
症状は、めまいや吐き気・悪寒・じんましん・痒みなどがあり、重度の場合はパニックになって泡を吹いたり気絶したりすることもあります。
潜在的に天然痘などの伝染病や寄生虫を連想してしまうともいわれており、危ないものには近づかないようにする危機回避能力の一つかもしれませんね。
原因としては、蜂の巣などの危ないものを回避しようとする心理である場合と、幼少期の体験によるトラウマが考えられます。
気持ち悪いのはひまわりの種の密集が原因!紫の種は色も不気味!
ひまわりを見て気持ちが悪いと感じるのは、種が密集しているせいなのです。
ぎっしり・ぎゅうぎゅうに・イモ洗い状態・大量発生などといった言葉を見聞きするだけでもウンザリとした気分になります。
すき間のない状態に並び詰められている様は、危険とまでは感じなくても気持ちよいイメージではないですよね。
また、色のせいで余計に気持ち悪く感じるのかもしれません。
一般的に種の色といえば、黒と白のしま模様や黒一色のものが思い浮かべるのですが、中には紫がかったものもあります。
紫色の種が不気味!という方もいらっしゃるでしょう。
紫という色には、感性を鋭くしてインスピレーションを高めるという心理効果があります。
しかし、色のイメージとしては
高貴⇔下品
神秘⇔不安
あでやかさ⇔はしたなさ
といった二面性を持っています。
また、赤と青の二色が混じった色であるため、健康な赤い血と病的な紫色の血という意味で、死を連想させてしまう負のイメージもあります。
まとめ
ひまわりの種の並びや集合体恐怖症についてご紹介しました。
集合体恐怖症は原因がわかれば抑えられる症状です。
同じ症状に苦しむ方も多くいらっしゃいますので、気軽に周囲の人やカウンセラーに相談しましょう。
フィボナッチ数列は黄金比という最も美しいとされている比率と密接な関係があるのですが、究極の美しさとは生命や自然の神秘と同時に恐怖すら感じてしまうものなのかもしれませんね。