国家資格である「宅建」こと「宅地建物取引士」は受験資格などが特になく誰でも受験が可能で、参考書や問題集が充実しています。
勉強方法や勉強時間の確保などが適切にできれば、厳しいというほどのことはありません。
ただし、間違った勉強法では時間ばかりかかってしまい、欲しい結果が得られるとは限りません。
どのように勉強を進めていけばいいのでしょうか。
宅建は独学でも合格を可能にする!確実に身につく勉強法をご紹介!
まず、テキストを最初から覚えようとしても覚えきれません。
並外れた暗記力がある人や、民法や建築基準法などについての知識がある人であれば別ですが、専門用語が並べられた本を読み進めても、覚えるどころかやる気をなくしてしまう人の方が多いのではないでしょうか。
また、通常使わないような情報を吸収すること自体が時間の無駄ともいえます。
テキストを全部理解し進めようとするのではなく、最初は全体を知るための流し読みくらいでいいでしょう。
細かく覚えなくても良いので、何度か読みます。
項目ごとに何度か読んで、理解できたことをノートにまとめてみましょう。
7割程度理解できていれば大丈夫です。
次は過去問題を解きます。
間違っているところを参考書で調べながら、満点が取れるようひたすら繰り返します。
宅建の問題集だけでの勉強が難しいのが民法です。
しかし、専門書では難しすぎますので、宅建向けの本を選びましょう。
また、傾向を知り、対策を取るということが重要です。
出題内容や問題にされるポイントなどは大体決まっていますので、出題傾向が分かればどこに重点を置けばよいかが見えてきます。
4択マークシート形式で50問、1問1点です。
勉強の優先順位が高いのは、宅建業法、次に権利関係です。
税、その他は抽象度が高く出題パターンも多い為、後に回して良いでしょう。
そうして優先順位をつけながら勉強を進めます。
宅建を独学で取得するなら覚悟を決めて!必要な勉強期間とは?
宅建に限りませんが、独学はお金がかからず自分で計画を立てて学習を進めることができるということが一番のメリットです。
その反面、「自分に無理のない計画を立てられる」ということが「出来ることしかやらない」ということにつながってしまい、毎日の学習計画を進める中で別の予定を優先してしまいやすいというデメリットもあります。
自分に厳しく、「立てた計画は何があっても変えない」というくらいの気持ちで進めましょう。
必要となる勉強時間は、初めての受験であれば300時間は欲しいところです。
そして、宅建の試験は毎年10月の第3日曜日なので、1日2時間の勉強時間がとれるのであれば5月頃から、3時間であれば6~7月頃から始めると良いでしょう。
1日1時間で10ヶ月…というのも悪くはありませんが、最初に覚えたことを忘れてしまうことや、集中力ややる気そのものがそがれてしまうことも考えられます。
やはり長くても半年以内、できれば4~5ヶ月程度の期間が一番良いでしょう。
まとめ
宅建の独学での勉強法や期間についてご紹介しました。
試験は35点以上が合格圏内といわれています。
試験の前には模試を受けることもできますよ。
模試は、何度も受ける必要はありませんが、実際の試験での時間配分を掴むことができ、試験で焦らないためにも受けることをお勧めします。
苦手な問題などがあれば必ず復習をするようにしましょう。